2025/10/27 生活コラム

カンボジア入国に必要な手続きは?e-Arrival(電子入国登録)やV-Pass(e-Visa)取得方法をわかりやすく解説

近年、カンボジアへの入国・滞在に関する制度が大きく変化しつつあります。特に「e-Arrival(電子入国登録)」の義務化や、オンラインで取得可能な「V-Pass(e-Visa)」、さらに長期滞在者向けの「観光ビザ(1年マルチエントリー)」など、渡航者や在住者にとって便利な制度が次々に導入されています。
本記事では、それぞれの制度の特徴や取得方法をわかりやすく解説し、あなたにとって最適なビザ・入国手続きの選び方をご紹介します。

Cambodia e-Arrival Card(電子到着カード)


アプリのロゴ

Cambodia e-Arrival について

カンボジアでは、2024年11月1日からすべての入国者に「e-Arrival(電子入国申請)」の登録が義務化されました。

e-Arrivalとは、従来紙で記入していた入国カード・税関申告書・健康申告書の情報を、渡航前にオンラインで一括登録できるシステムです。


この制度により、空港や国境での入国手続きが大幅に簡素化され、よりスムーズかつ効率的に入国できるようになります。


e-Arrivalは、空路・陸路・海路すべての入国手段に対応しており、観光・ビジネス・長期滞在など、すべての外国人渡航者が対象です。登録は無料で、スマートフォンやパソコンから簡単に行えます。
また、入国の7日前から登録可能となります。

登録の方法・流れ
①公式サイトまたはアプリ(Cambodia e-Arrival)にアクセス
・公式ウェブサイト:https://www.arrival.gov.kh/
・iOSアプリ:https://apps.apple.com/kh/app/cambodia-e-arrival/id1492455515
・Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=cambodiaarrivalform.immigration.gov.kh&hl=en&gl=US


②必要情報の入力
・英文表記で入力
・顔写真のアップロード(スマホ撮影でOK)

ステップ1:アプリを開き新しいプロフィールを作成する。


パスポートを登録する



・必要情報を記載

      

ステップ2:e-Arrival申請(入国日7日以内から申請可能)

カンボジア入国日入力 



・カンボジア入国手段・目的を入力



・カンボジア滞在先・カンボジア以前に搭乗した最後の都市/港&以後に降機する次の都市/港を入力



・健康申告書を入力



・税関申告書を入力



・登録された情報の確認



・登録完了後、QRコードが発行される(スクリーンショット&保存 推奨)



空港や国境で、QRコードを提示
・入国カードや健康申告書の記入は不要

アプリの特徴
・言語対応:日本語を含む多言語対応
・QRコードの保存:アプリ内でQRコードを保存でき、インターネット接続がなくても提示可能
・編集機能:申請後、入国審査前であれば情報の修正・再提出が可能

登録が完了した後、編集・修正が必要な場合:
①プロフィール
プロフィールの情報を修正すると、すでに発行されたe-ArrivalのQRコードには、新しい情報は反映されません。そのため、新しく修正されたプロフィールにて、もう一度e-Arrivalの登録が必要となります。

②入国情報(入国予定日や便名など)
e-ArrivalのQRコードが発行され、未使用の場合は、修正可能となります。

V-Pass(e-Visa)


ホームページ

ステップ3:V-Pass(e-Visa)申請&取得 (入国日から3日営業日以前に申請が必要)
V-Pass(e-Visa)について
カンボジアの V-Pass(e-Visa) は、カンボジア王国政府が提供している電子ビザ申請システムで、外国人観光客がオンライン上でビザを申請・取得できる便利な仕組みです。この制度を利用することで、大使館や領事館に出向くことなく、インターネットを通じて自宅から簡単に観光ビザを取得できます。



申請者は、カンボジア政府の公式e-Visaサイト「www.evisa.gov.kh」にアクセスし、パスポート情報、顔写真、滞在予定情報などを入力・アップロードします。申請料はクレジットカードで支払うことができ、通常3営業日以内に審査結果がメールで送付されます。承認されたe-VisaはPDF形式で発行され、それを印刷して入国時にパスポートと一緒に提示することで、スムーズにカンボジアへ入国することが可能です。


このe-Visa(V-Pass)は主に観光目的に使用され、有効期限や滞在可能日数は一定の範囲内に限られています(例:30日間の滞在)。
また、カンボジアのV-Pass制度を利用する際には、非公式サイトや詐欺的な代行業者に注意が必要です。
必ず政府の公式ウェブサイトから申請を行ってください。

申請の方法
①アプリ(Cambodia e-Arrival)からアクセス


 公式サイトにアクセスする(HP)
カンボジア政府の公式e-Visa申請サイト:https://www.evisa.gov.kh/


※日本語の選択が可能です。

②アカウントを作成する(またはログイン)
・初めて申請する場合はアカウント登録が必要。
・名前、メールアドレス、パスワードを入力して登録。
・メールで認証リンクが届くので、クリックしてアクティベートします。

③新規ビザ申請を開始する
・ログイン後、「Apply Now(今すぐ申請)」をクリック。



・以下の情報を入力します:


 パスポート情報:氏名、生年月日、国籍、パスポート番号、有効期限など
 渡航予定:入国予定日、滞在先(ホテルなど)の情報
滞在目的:通常は「観光(Tourism)」を選択



 顔写真のアップロード:パスポートサイズ(JPEGまたはPNG形式)
 パスポートのスキャン:顔写真のあるページをスキャンしてアップロード(PDFまたは画像)



全て入力が出来たら、入力に間違えがないか確認する。



問題なければ同意にチェックを入れて送信する。



送信後に登録したE-mailにE-visa事務局からメッセージが送られてくる。
(Visaの申請番号が記載されています。)



④支払いを行う
・支払い方法:クレジットカードまたはデビットカード(Visa、MasterCard)
・観光ビザ(Visa T)料金:30ドル
・ビジネスビザ(Visa E)料金:35ドル
 ※料金は変更される場合があるため、申請時に確認してください。
支払い方法を選択し、カード情報等を入力し支払いします。




⑤審査結果を待つ
決済が無事完了していたら、入力したメールアドレスに決済完了と申請内容が記載されたE-Visa Paymentという件名のメールが届きます。
通常、3営業日以内に審査完了。

承認されると、登録メールアドレスにe-Visa(PDF形式)が届きます。



⑥e-Visaを印刷して持参
・送られてきたe-VisaはA4サイズでカラー印刷。
・カンボジア到着時、入国審査でパスポートと一緒に提示します。
・念のため、予備として2枚印刷しておくと安心です。銀行口座の開設等にも求められる場合があります。

【注意事項】
・渡航日までに余裕をもって申請
 通常は数日で発行されますが、混雑期は遅れることもあります。

詐欺サイトに注意
 Google検索の広告に偽サイトが表示されることもあります。必ず「.gov.kh」の公式ドメインを確認してください。

・対応している入国地点を確認
e-Visaで入国できる場所は限られています。以下のような主要な空港や国境が対象です。
プノンペン国際空港(Phnom Penh)
シェムリアップ国際空港(Siem Reap)
シアヌークビル国際空港(Sihanoukville)
国境の一部(例:Poipet、Bavet など)

Tourist Visa 1年Multi entry

Tourist Visa(観光ビザ)1年マルチエントリーについて


カンボジアの「Tourist Visa(観光ビザ)1年マルチエントリー」は、観光目的でカンボジアを頻繁に訪れる外国人旅行者向けに発行される、有効期間1年間の複数回入国可能なビザです。このビザを取得すると、発給日から1年間の間に何度でもカンボジアへの出入国が可能となります。

特徴と利点
・繰り返しの渡航に便利
 1年間の間、何度でもカンボジアを訪れることができるため、周辺国(タイ、ベトナム、ラオスなど)との周遊旅行を計画している人にとっては非常に便利です。
・毎回ビザを申請する手間が省ける
 通常の観光ビザ(シングルエントリー)では、渡航のたびにビザを取得する必要がありますが、マルチエントリーならその必要がありません。
・空路・陸路のどちらでも利用可能
 マルチエントリービザは、対応している空港や国境で使用できます(ただし、最新情報は常に確認を推奨)。

申請方法(一般的な流れ)
カンボジアに入国後に現地の旅行会社等でビザ延長・切り替え代行サービスを依頼する。

注意点
・1回の滞在は30日までが基本
 「1年間滞在できる」という意味ではなく、1回の滞在ごとに最大30日間です。30日ごとに出国して再入国すれば、滞在を継続できます。
・滞在延長を希望する場合は現地で手続きが必要
 必要に応じて滞在延長を行うこともできますが、延長回数や期間には制限があります。
・観光目的以外での使用は禁止
 このビザでは就労やビジネス活動はできません。これらの目的がある場合は別のビザ(ビジネスビザなど)を取得する必要があります。
・e-Visaとは別枠の制度
 通常のオンラインe-Visaは30日間・シングルエントリー(1回限りの入国)用で、この1年マルチエントリービザとは異なります。

【関連コラム】
プノンペン新空港テチョ空港徹底解説|フロアマップ・待ち合わせ・駐車・レストラン・ラウンジ案内

テチョ国際空港と市内を結ぶエアポートエクスプレスバスが登場|ルート・運行時間・便利な公式アプリ情報まとめ
エア・カンボジアが東京〜プノンペン直行便を新規就航|2025年10月26日から運航開始

カンボジア・プノンペンの生活・賃貸物件のことならボランテ不動産にお気軽にご相談ください。
現地在住の日本人スタッフが様々なご質問にお答えします。
【お問い合わせ先】
馬原メール: mahara.a@volonterealestate.com
馬原電話(テレグラム):(+855) 93-802-133