カンボジアでは、外国人によるコンドミニアム(分譲マンション)の区分所有権が認められています。
ただし、外国人が所有できるのは2階以上の住戸に限られ、さらに外国人が所有できる住戸の割合は、建物全体の70%までと定められています。そのため、購入を検討する際は、外国人所有枠に空きがあるかを事前に確認することが重要です。
外国人が取得できるこの区分所有権は、ストラタ・タイトル(Strata Title)と呼ばれ、カンボジア人・外国人のいずれも取得できる正式な所有権です。
一方、土地の所有権は原則として外国人は取得できません。
そのため、外国人がコンドミニアムを購入する場合は、ストラタ・タイトルの所有権移転登記を行うことが一般的です。
カンボジア不動産所有権と購入・保有・売却にかかる費用について
カンボジアの
不動産所有権
外国人はコンドミニアムの区分所有権を取得できますが、土地を直接所有することはできません。
購入・登記時
の諸費用
・不動産譲渡税:約4%
・登記申請費用:約1,200USD
・(弊社)購入サポート手数料:物件価格の5%+VAT10%(実質5.5%)
合計の目安:約10%
※物件や契約内容によって費用が異なるため、事前に確認が必要です。
維持コスト
(保有時の費用)
固定資産税や管理費(共益費)などの維持コストは、先進国と比較して低い水準となっています。
売却時の
諸費用
・(弊社)売却仲介手数料:物件価格の5%+VAT10%(実質5.5%)
今後の税制改正により、売却益(キャピタルゲイン)に対して20%のキャピタルゲイン税が課される可能性があります。売却時には最新の情報を確認することが重要です。
カンボジアの不動産所有権の種類
カンボジアの不動産には、主に以下の4つの権利形態があります。物件を購入する際は、それぞれの特徴や違いを理解したうえで事前に所有権を確認することが重要です。
1. Strata Title(ストラタタイトル)
ストラタタイトルは、コンドミニアムなどの区分所有建物に適用される正式な所有権です。外国人が合法的に取得できる唯一の所有権であり、国の登記簿に登録されるため、売買や相続も可能です。
ただし、外国人が取得できるのは2階以上の住戸に限られ、建物全体の面積に占める外国人所有割合は70%までと定められています
- 不動産登記簿に記載された、最も法的に強力な所有権。
- 所有者名、地番、面積が明確に記載され、国が保証。
- 売買や相続、担保設定などが明確に行える。
- ただし外国人は直接取得不可(法人などを通じた間接所有は一部可)。
2. Hard Title(ハードタイトル)
ハードタイトルは、不動産登記簿に登録される最も法的効力の高い所有権です。
所有者名や所在地、面積などが国の登記簿に記録され、国によって権利が保証されます。売買や相続、担保設定なども明確に行うことができ、カンボジアで最も信頼性の高い所有権です。
ただし、外国人は土地のハードタイトルを直接取得することはできません。
- 地方政府が発行する非公式な所有証明書。
- 不動産登記簿には記載されず、簡易的な証明。
- 登記手数料が安く、手続きが簡素で実務上多用される。
- ただし、重複所有や登記のないリスクがあり、信頼性は他のタイトルより低い。
3. Soft Title(ソフトタイトル)
ソフトタイトルは、地方自治体が発行する所有・占有証明です。
登記手続きが比較的簡単で費用も抑えられるため、実務上広く利用されていますが、国の登記簿には登録されません。
そのため、ハードタイトルやストラタタイトルと比べると権利の保護が弱く、権利関係の確認には十分な注意が必要です。
- 外国人が合法的に取得できる唯一の所有権。
- コンドミニアムなどの集合住宅の個別ユニットに対する正式所有権。
- 外国人取得は、建物全体の70%以下の範囲・1階部分を除く条件あり。
- 国の登記簿に記録され、転売・相続も可能。
4. LFR(Long-term Lease / 長期借地権)
LFR(Long-term Lease)は、長期間にわたって土地や建物を利用できる借地権です。契約期間は最長50年で、さらに最長50年間の更新が可能な場合があります。
所有権ではありませんが、長期間利用できることから、実質的には所有に近い形で活用されるケースもあります。
- 最大50年間(+更新最大50年)の借地権。
- 土地や建物を長期にわたり利用可能。
- 所有権ではないが、実質的に所有に近い活用が可能。
- 登記可能で、転貸・担保設定も法律上認められる。

購入時の諸経費について
カンボジアでは、法令や税制が改正されても運用が変更されるまでに時間を要する場合や、実務上の運用が制度と異なるケースがあります。そのため、購入時に必要となる費用や手続きは、案件や時期によって異なる場合があります。
以下に記載する諸経費はあくまで一般的な目安です。
実際に必要となる費用は物件や契約内容によって異なるため、購入をご検討の際は、最新の内容について事前にお問い合わせください。

維持コスト(保有時のランニングコスト)
カンボジアのコンドミニアムは、日本と比較して保有時のランニングコストを抑えやすいことが特徴です。主な維持費用は以下のとおりです。
1. 共益費(管理費)
共益費は物件やお部屋の広さによって異なります。
ミドルクラスの1ベッドルーム(約48㎡)では、年間約576USD(約9万円)が目安です。
- 計算例
48㎡(専有面積)
1USD/㎡(共益費単価)
12か月 = 576USD/年
2.固定資産税
固定資産税は、物件評価額の80%に対して0.1%が課税されます。
ミドルクラスの1ベッドルーム(物件価格約80,000USD)の場合、年間約64USDが目安です。
- 計算例
80,000USD(物件価格)
80%(評価額)
0.1% = 64USD/年
3. 電気・水道料金
賃貸中は、原則として入居者(テナント)が負担します。
オーナーが負担するケースは、空室期間中や共用部に関する費用などに限られます。
4. (弊社)空室管理・賃貸管理サービス
当社では、物件購入後の管理サポートも行っています。
空室管理
- 480USD/年(40USD/月)
賃貸管理
- 月額賃料の5%、または40USD/月のいずれか高い金額
賃貸募集や入居者対応、家賃管理など、オーナー様に代わって運営をサポートいたします。

売却時の諸費用
物件を売却する際には、主に以下の費用が発生します。
1.キャピタルゲイン税
キャピタルゲイン税は、不動産の売却によって得られた利益(譲渡益)に対して20%が課税される制度です。
課税対象となる利益の計算例
売却価格 − 購入価格 − 購入・売却時にかかった諸費用 = 課税対象となる利益
※現在、キャピタルゲイン税の導入・運用は延期されており、現時点では課税されていません。ただし、今後制度が施行される可能性があるため、売却時には最新の税制を確認することが重要です。
2.(弊社)売却サポート手数料
当社をご利用いただく場合の売却サポート手数料は、**物件価格の5%+VAT10%(実質5.5%)**です。
売却活動から契約手続きまで、一貫してサポートいたします。


