2025/08/04 生活コラム

カンボジアへの国際配送事情|サービス比較・注意点・トラブル対策まで

Nippon Express (Cambodia) Co., Ltd.

Nippon Express (Cambodia) Co., Ltd.はNXグループのカンボジア法人です。
日本語による丁寧なサポートを提供しており、言葉の不安なく安心して利用が可能です。
面倒な税関手続きの代行やドア・ツー・ドア配送など、煩雑な物流業務も一括してお任せいただけます。
カンボジア国内での引越にも対応しているため、現地での引越も日本語で対応可能です。

サービス内容
航空・海運・陸上輸送、倉庫・保管、オフィス移転など。
引越業務以外も行っています。詳細はご照会ください。


【お問い合わせ先】
NIPPON EXPRESS (CAMBODIA) CO., LTD. 


カンボジア発のお引越し:https://www.nipponexpress.com/moving/kh/

日本発のお引越し: https://www.nittsu.co.jp/relocation/contact/japan/

引越業務以外についてのお問合せ先(Email): NEKH-SALES@nipponexpress.com

Express Mail Service(国際スピード郵便) 

EMS(Express Mail Service)は、Cambodia Post(カンボジア郵便公社)が提供する国際速達サービスです。日本を含む世界120以上の国・地域と接続されており、書類や小包を比較的早く届けるために利用されます。

【主な発送方法】
サービス名            配送日数(目安)       特徴                                               
EMS(国際スピード郵便):     約4〜6日            最速で追跡・補償あり
国際eパケット:           約6〜10日          小型荷物向け・追跡あり・安価
航空便(Air Mail):           約1〜2週間            安いが追跡なし
船便(Surface Mail):                        約2〜3か月                                最安だが非常に遅い

追跡・料金表など:
・公式サイト:日本郵便 国際郵便
・EMS追跡:日本郵便・カンボジアポストの両方で可能

注意事項
1. 配達遅延が多い
・「国際スピード郵便」とは言っても、実際には1〜3週間かかることがあります。
・特に地方宛て、祝祭日、雨季、政治イベントがあると大幅な遅れのリスク。

2. 紛失・誤配・追跡不能のリスク
・カンボジア国内配送では、追跡番号が途中で止まる・誤配されるケースがあり、特に高価な荷物は注意が必要。
・郵便局での保管・放置状態になりやすく、受取人が自分で確認しに行く必要があります。

3.  通関・税金の課税がある可能性
・内容物によっては、受取時にVAT(10%)や関税が請求されることがあります。
・申告金額を正確に記載しないと、通関で止められるリスクも。

4. 配達先が不明・電話番号記載なしだと届かない
・カンボジアの住所表記は非常に不明確なことが多く、詳細な住所・電話番号・受取人名が重要です。
・不在時に再配達はほとんど行われず、郵便局止まりになるケースも。

5. 受取には郵便局まで行く必要がある場合も
・郵便配達人が不在時に来る・不達通知が来ないケースがあり、自分で郵便局まで荷物を受け取りに行くことがあります。
※受取にはパスポート(ID)と追跡番号が必要です。

カンボジアにおいてEMSは「安価で国際的に使いやすい手段」ではあるものの、配達の遅延・追跡の不正確さ・紛失リスクがあるため、重要物の送付には推奨されません。コストとリスクのバランスを見て利用を検討するのがベストです。

荷物受け取り窓口 荷物受け取り窓口

DHL Express

1993年にカンボジア初の国際エアエクスプレス業者として進出済み。プノンペンとシェムリアップに主要拠点があります。さまざまな業種に対応可能な柔軟なカスタマイズサービスを提供しています(医療、ライフサイエンス、eコマース、技術製品など)法人向けは専任アカウントマネージャーによるサポートあり。個人利用者には柔軟な発送手段と通知サービスが利用できます。

サービス内容
タイム・デファインド(Time‑Definite)配送
 9:00/10:30/12:30など、配達時間帯を指定できる企業向けのサービス

ビジネス向けの柔軟な物流支援
 アカウント開設による割引制度、定期集荷、無料梱包資材提供、通関サポートなどで、企業の業務効率化に貢献

個人向け配送
 書類や贈り物の送付に対応し、Service Pointへの持ち込み予約や自宅集荷に対応。オンラインでの操作も可能。
追跡通知や保険サービスも利用できます


越境・越境配送
 タイ・ベトナムなどとの国際輸送、およびEコマース商品の輸出支援を行い、現地中小企業の国際展開も推進

医療・医薬品配送対応
 温度管理が必要な輸送や臨床試験関連物の輸送にも対応可能な“Medical Express”など、業界特化型サービスも提供

 

国際配送の料金目安(2025年)
・書類(A4封筒)0.5kg:      約35~45ドル (約2~3営業日)
・小型荷物(例:Tシャツ2枚)1kg: 約55~70ドル (約2~3営業日)
・中型荷物(例:靴箱)3kg:     約85~110ドル (約2~3営業日)
・大型荷物(10kg以上)10kg:     約130~160ドル (約1~2営業日)


DHL公式の【MyDHL+】というオンラインツールを使用して、発送元・目的地・重量・寸法・サービス種別を入力することで、ボリュームウェイト(体積重量)や実重量のうち高い方が適用される料金見積もりが可能です。

見積もりには基本料金+オプションサービス+各種サーチャージ+税関手数料が含まれており、見積時点の最新料金が表示されます。

注意点
関税・VATの課税リスク
DHL Cambodiaは税関関連手数料(通関代行料や処理料)が高額になるケースがあり、「import formalities fee」や「broker fee」という名称で多くの追加請求が発生するとの報告があります。
特に輸入品である場合、DHL経由ではパッケージの申告額に対して関税だけでなく、さらにDHL特有の手数料が上乗せされることがあるため注意が必要です。

 

受取人情報が不完全だと配達不可
受取人の電話番号と正確な住所表記は必須
配達前に電話連絡がある場合もあるので、現地言語対応の連絡先が望ましい


 

FedEx Express

FedEx Express (Cambodia) Co., Ltd. は、世界220か国以上に配送ネットワークを持つ FedEx グループの一員であり、2022年10月に正式にカンボジアへ直接進出しました。
1994年からは現地代理店(TSP Express)を通じ事業を展開していましたが、直接進出によって、販売拠点やカスタマーサポート体制が強化され、カンボジアの貿易拡大に対応できるようになりました。


サービス内容
国際発送:世界220以上の国と地域へ、追跡可能な迅速配送を提供
オンライントール:FedEx Ship Manager™を通じた配送設定、見積、追跡、請求管理が可能
支払方法:クレジットカード、銀行振込(J Trust Royal Bank / Advanced Bank of Asia)など利用可。振込時は請求番号の明記が必要

国際配送の料金目安
International Priority:約0.5kg(小型書類) 日本・韓国・アジア 約35〜50 USD (約1〜3営業日)
International Priority:約1kg(軽量パッケージ) アメリカ・欧州 約70〜90 USD (約2〜4営業日)
International Economy: または Priority:約2kg アジア 約80〜120 USD (約2〜5営業日)

上記は Easyship 等による国際相場から算出した目安です。
例:米国からカンボジアへ1lbs(約0.45kg)の Priority配送で約302 USDの事例も報告されています。
FedExサイトでは、2025年1月6日以降、料金が改定され、割引はアカウントに応じて最大30%提示されています

注意点
カンボジアでは、商品価値+送料を対象にVAT(10%)および関税(最大35%)が課されます。ただし、カメラや家電といった商品カテゴリではそれ以上の税率が適用される場合もあります。
高額な費用(例:900ドル級)が提示されるケースもあるため、必ず見積もりを確認することが重要です。

カンボジアからの国際配送には、EMS・DHL・FedExといった複数の選択肢があります。
それぞれにメリット(速達性・利便性)とデメリット(遅延・費用・通関リスク)があるため、荷物の重要性や予算、受取環境に応じて適切なサービスを選ぶことが重要です。発送前には最新の料金・規制・必要書類を必ず確認し、トラブルを避ける準備をしましょう。

 

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