カンボジア シアヌークビル不動産マーケット【2025年版】

シアヌークビル について
シアヌークビル(Preah Sihanouk)は、カンボジア南部の沿岸都市で、深水港や観光地として知られています。近年、急速な都市化と経済発展が進んでおり、2024年には政府主導で多くの開発プロジェクトが進行中です。
シアヌークビルは、カンボジア唯一の深水港を有し、プノンペンとを結ぶ主要な貿易ルートの中心地です。また、美しいビーチやリゾート地が点在し、観光業が盛んな地域でもあります。
2024年には、政府の「シアヌークビル州特別投資促進プログラム」により、41件のプロジェクトが承認され、総投資額は約7億3700万ドルに達しました。これらのプロジェクトには、アグロインダストリアルパーク、5つ星ホテル、カジノ、リゾート、コンドミニアム、多機能オフィスなどが含まれています 。
さらに、2024年には213件の投資プロジェクトが進行中で、総投資額は60億2600万ドルに上り、約4万人の雇用創出が期待されています 。
カンボジア政府は、シアヌークビルを「西南の新星」と位置づけ、2025~2038年の開発マスタープランを策定しています。このプランでは、物流複合施設、国際病院、バスターミナル、都市公園、公共住宅などの整備が計画されており、GDPは2023年の16億ドルから2038年には136億ドルに達する見込みです 。


不動産マーケット
過去のバブルとその影響
2010年代後半、シアヌークビルでは中国資本によるオンラインカジノ関連の投資が活発化し、不動産開発が急増しました。これにより地価や賃料が急騰しましたが、2019年にカンボジア政府がオンラインカジノを全面禁止したことで投資家の撤退が相次ぎ、未完成の建設物が増加しました。例えば、一戸建て住宅の賃料は、規制前の月8,000〜16,000米ドルから、2020年には2,000〜6,000米ドルに下落しました 。
政府の再開発プログラムとインセンティブ
2024年1月31日、カンボジア政府は「プレア・シアヌーク州投資促進特別プログラム2024」を発表しました。このプログラムでは、未完成の建設物に対する税制優遇措置や行政手続きの簡素化が提供され、再開発が進められています 。また、シアヌークビルの人口は新しいマスタープランの実施により、現在の30万人から100万人近くまで増加すると予測されています 。
「プレア・シアヌーク州投資促進特別プログラム2024」内容
‐ 所得税・最低税の3年間免除
‐ 付加価値税(VAT)免除
‐ リース契約に関わる源泉税・固定資産税の免除
‐ 行政罰の免除など
インフラ整備と物流の強化
シアヌークビルは、カンボジア唯一の深水港を有し、2022年にはプノンペンとを結ぶ高速道路が開通しました。これにより物流の効率化が進み、経済の活性化が期待されています 。
観光業と不動産市場の回復
新型コロナウイルスの影響で一時的に観光業が停滞しましたが、現在では飲食店の再開や観光地の活性化が進んでおり、街に活気が戻りつつあります 。また、シアヌークビルには美しいビーチや国立公園が点在し、観光地としてのポテンシャルが高い地域です。

今後の期待
未完成物件の再開発: 政府の支援プログラムを活用し、未完成の建設物の再開発に投資することが可能です。
インフラ整備の進展: 物流インフラの整備が進む中で、商業施設や住宅需要の回復が期待されます。
観光業の回復: 観光業の回復に伴い、リゾート施設やホテルの需要が増加する可能性があります。
シアヌークビルは過去の課題を乗り越えつつあり、今後の発展が期待される地域です。
適切なリスク管理と情報収集を行うことで、将来的な投資機会を捉えることが可能です。

【エアカンボジア】シアヌークビル~バンコク線を再開
エアカンボジア(旧:カンボジア・アンコール航空)は、2025年5月にシアヌークビル(KOS)とバンコク(BKK)を結ぶ新たな定期便を就航させました。これにより、カンボジアの観光地とタイの首都を結ぶアクセスが一層強化されました。
エアカンボジアの公式サイトによれば、シアヌークビル〜バンコク線は、毎日運航される予定です。使用機材はエアバスA320またはA321が予定されています。
この新路線の開設により、シアヌークビルとバンコク間の移動がより便利になり、観光やビジネスでの往来が促進されることが期待されます。また、エアカンボジアはプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルを結ぶ国内線も運航しており、これらの路線を組み合わせることで、カンボジア国内の移動もスムーズに行えます。
注目プロジェクト
①Bay of the lights の詳細はこちらから
②Time Square 10 の詳細はこちらから
まとめ:
シアヌークビルは、バブル崩壊とパンデミックで大きな打撃を受けた不動産市場ですが、政府の本格的な支援と観光・インフラ投資により回復基調にあります。リスクを理解した上で、再開発プロジェクトや観光関連インフラへの中長期的な投資が有望です。
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